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FURO & SAUNA THE VANISHオープン

こんにちは。Nayuta前田耕平です。
ご報告が遅くなってしまいましたが、2024年7月14日(日)、Nayuta 2Fにてやっとこさ温浴施設(THE VANISH)をオープンすることができました。



「朝顔狗子図杉戸」 円山応挙 筆


「狗児」 神坂雪佳 筆


露天風呂とサウナハウス外観


薪サウナハウス室内


2020年の11月に物件を取得。当初は2021年秋ごろに温浴施設と宿泊施設も含めてオープンさせる予定でしたので3年近くも遅れてしまいました。そして現時点では宿泊施設はオープンどころか計画すら固まっていないので、全体としては3年どころか何年遅れるのか、そこは神のみぞ知る、といった具合です。

さて、THE VANISHについて日々改善を図っている最中ではございますが、オープン直後から未熟な点で溢れ返っていたので有識者の方々にお叱りにも似た様々なお声をいただきました。

小さなことから大きなことまで、施設における物理的なことや決まりごと等日々コロコロ変更してしまい、困惑されている方も少なくないと思います。申し訳ございません。

THE VANISHを含めたNayuta全体に通底していることがあります。それは、局所から大局に至るまで漏れなく極めて変だということです。ここはほとんどファンタジーであって、無責任にきこえるかも知れませんがNayutaの挙動についてはあまり真面目に受け止めていただかない方が良いと思っております。もっと言うと存在そのものが少し規模感のおかしいギャグでありイタズラでありまたある種の(渾身の、ではあるものの)元気玉でしかないと思っていただいて差し支えありません(ステークホルダーの皆様申し訳ございません。無論ゴーイング・コンサーンは狙ってはおります)。だって施設名からして限界までフザけているわけで。名は体を表します。
もちろん、来ていただけるお客様、関係者の皆様、勤めてくれているスタッフ、応援してくださっている皆様には深く感謝しております。そしてスタッフは日々全力で仕事に取り組んでくれています。
これまで色々なところで書いてきたように、「来てくださったお客様に寛いでいただきたい」という気持ちは一点の曇りも無くほんとうです。創作とは、ビジネスとは「その活動そのものが自分自身の治療となり、そして成果物が誰かのためになること」だと考えています。

ただ、あくまでも所謂一般的な商業施設、ビジネスではないので、ひとつひとつの動作を間に受けてしまうと確かに疲れるし憤りをおぼえて然るべきです。自分で言うのもおかしいですが。

本当は音楽と漫画と本と映画の海にずっと溺れていたい(多くの人がそうなのかも知れませんが)、ビジネスセンスゼロの重篤な宿痾なるピーターパンシンドロームを患った社会不適合者が間違って強烈なご縁を頂戴し、なぜか多くの素敵なスタッフが集まってくれて、たまたまできてしまった「少しサイズ感のある謎の箱」です。
つまり、Nayutaはある種のリアル私小説と言ってもよいのかも知れません。本来は私小説に対して倫理的瑕疵といったものを非難するのはアレなのでしょうが、それがリアルなものなので当然已むを得ませんし我々としては甘んじて受け入れなければなりません。しかもタチが悪いことに、多くの方を巻き込んでしまったということ。そうである以上は大きな責任が伴って参るところです。ここに避け難い矛盾が発生してしまっています(もちろん他人事ではないので頑張ります)。

できる限り多くの皆さんの願いに沿うようにしたいですが、根が生粋の天邪鬼にできている以上、どうしてもクセは抜けきれないところがあります。
そもそも、Nayutaは所謂マーケットイン的な要素は皆無ですし「ターゲット」なる用語をとても厭に思っています(最近サウナを稼働し始めたので、そういう印象を抱いていらっしゃるかも知れませんが、私は幼き頃からサウナを愛でていました。30年選手です。別に威張っているわけではありませぬ。そう言えば小学生の時分、今はなき飯塚健康ランドのサウナで中学生とちょっとしたケンカをしたことがありました。その経験から、現在のTHE VANISHの標語である「風呂 & サウナは愛と礼節の空間」(であるべき)という着想を得た次第であります)。

だから専門用語とかは使いませんし、最近出来上がった業界のフォーマット的なものも使いません。そういったものをお求めの方からすると「行き届いてない」ように思えるのだと思います。でもすみませんが出来ません。

要は、全くもって仕事が出来ないのであります。社会人としての責務を全うできない。結局、ティーンエイジャーの時に打ちのめされ、そして今もどこかで浸り続けているsyrup16g的な世界観を大切に抱き締め続けているわけです。哀しいかな、病状は快方に向かうどころか悪化の一途を辿っています。

どうかご容赦ください。今後も日々もがきながら必死にやって参ります。
(この記事もネタなので悪しからず)

Nayuta
前田 耕平



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